経済が成熟し、地球環境の変化や高度情報化が進むなか、多くの方が、「量よりも質」、「安全や安心」、「ゆとりやくつろぎ」を志向するようになっています。

　この結果、経済活動を含むすべての活動は、個性の尊重、多様性の重視という観点に立って、効率性の向上とあわせて自然との調和を含めた質的向上をめざすべき段階に入りました。

　そして、本町を含むすべての自治体には、今、生活環境の質や自然や文化の豊かさ、知的資本の充実度、生産基盤の効率性、交流基盤の質の高さなど、多面的な魅力が問われようとしています。

　しかしながら、人口減少・高齢化時代が到来し、社会保障をはじめとする負担の増加や、長引く景気低迷、労働力の減少、経済・産業活動における地域間・国際間競争の激化、雇用環境の悪化などに加え、これまでに行われてきた生活・社会基盤の整備などによる長期債務の増大などの不安要素により、国・地方ともに大きな政策転換を余儀なくされ、歳出削減をはじめとする行財政改革は必至の状況となっています。

　このような時代において、豊かで活力ある地域社会を将来にわたって築いていくためには、まちづくりに関する長期の目標を定め、効果的な施策を的確かつ計画的に推進していかなければなりません。

　「第3次三川町総合計画」として掲げたこの構想は、目標年次とする平成32年度に向け、三川町のめざすべき将来像と計画目標を明らかにし、その実現のための大綱を定めたものとなっています。